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2005年03月31日カテゴリー:音楽

スティング&ジョビン:How Insensitive

このブログを始めて良かったことの一つは、ネタ探しのためにCD棚を探索し(笑)、忘れかけていたCDを見つけることです。

先日スティングの映画作品を集めたCDを紹介しましたが、こんなコンピレーション・アルバムがあったことを思い出しました。

Red Hot + Rio: Pure Listening Pleasure
Sting & Jobin の How Insensitive を収録した「Red Hot + Rio」
いろいろなアーチストによる、ブラジリアン・ポップスのカバー集です。エイズ基金の創設者へのトリビュート・アルバム、という企画らしいのですが、それ以上詳しいことはわかりません(^^;

で、このCDなんですが、メンバーがすごくて、私が名前を知ってる人だけをザーッと並べてみても、

Everything But The Girl、Astrud Gilberto、George Michael、Caetano Veloso、坂本龍一、Incognito、Milton Nascimento、David Byrne、Herbie Mann、Gilverto Gil 等々...

まさに「なんじゃこりゃ?」って感じで、ブラジル・ミュージシャンを中心に、世界の音楽界を大横断して集まっているようなメンツです。

そしてこの中で、なんとスティングがアントニオ・カルロス・ジョビンとデュエットで「How Insensitive」を演奏しています。

私はスティング好きですが、特にマニアというわけではないので、ここに初出の音源なのか、それとも他にも収録されているのかはわかりません。しかしジョビンとの共演でもあり、かなりレア度は高い(って言い方がすでにマニアックか(笑))と思います。

特に凝ったアレンジはしておらず、ピアノ、ギター、ベース、ドラムス、ストリングスとコーラスという編成で、スティングがあの声で淡々と歌っていきます。この曲とスティングの声質はかなり「合う」と思いました。

そして一番の後の間奏で、バックコーラスにそっと、さりげなくジョビンの声が入って来て、二番からはスティングとのデュエットになります。高音側がスティング、低音側がジョビンです。このハモリがまたいいんですよ。お互いキッチリ合わそうという感じではなく、ラフに、互いの思いを吐露するかのように、訥々と歌っていきます。

元々この歌自体も大好きなので、この演奏は本当に好きですね。スティング・ファンの方は必聴かと(^^)

ついでに曲目とアーチストを列挙しておきます。

1.Use Your Head - Money Mark
2.Corcovado - Everything But The Girl
3.Desafinado - Astrud Gilberto + George Michael
4.Non-Fiction Burning - PM Dawn with Flora Purim + Airto
5.Boy from Ipanema - Crystal Waters
6.Interlude
7.Seguranca - Maxwell
8.E Precisco Perdoar - Icesaria Evora + Caetano Veloso + Ryuichi Sakamoto
9.Interlude
10.Water to Drink - Incognito with Omar + Anna Caram
11.Dancing - Milton Nascimento
12.Insensatez - Antonio Carlos Jobim + Sting
13.Waters of March (Aguas de Marco) - David Byrne + Marisa Monte
14.Interlude
15.One Note Samba/Surfboard - Stereolab + Herbie Mann
16.Interlude
17.Black Orpheus Dub - Mad Professor
18.Maracatu Atomico - Chico Science X DJ Soul Slinger
19.Sambadrome - Funk 'N Lata
20.Refazenda - Gilverto Gil
21.Preciso Dizer Que Te Amo - Cazuza + Bebel Gilverto

メンツのすごさは十分おわかりいただけると思いますが、アルバムとしての統一感に欠けるのが難点かもしれません。まあコンピレーションですから仕方ないかもしれませんが。

また、芯からボサノヴァが好きな人はちょっと首をかしげるかも(^^;

上述の「How Insensitive」はほぼオリジナルのテイストですが、各曲ともそれぞれのミュージシャンがかなり好き勝手にやっています(笑)
個人的にはDavid Byrneの「Waters of March」なんか結構好きですけどね(^^;

スティングが好きな方と、お好きなミュージシャンを複数名発見された方、またボサノヴァにこだわらず、ブラジル系の音楽、ポップスがひろーく好きな方にオススメです(^^)

投稿者 Kota : 2005年03月31日 12:26
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ミウシャの雰囲気作りに飲まれてしまいます ジャケットがいつのまにか知っているだけでも2回は替わっていたので 探すのに苦労しました。これは、最新のジャケッ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年05月09日 04:46

コメント

へえ~、Stingも色々なコトやってますね。

David Byrneの「Waters of March」、私も気になります。
この曲大好きなんです。

それにしても目がチカチカするジャケットですなあ。。

投稿者 h2 : 2005年03月31日 17:08

h2さんいつもどうもです!
最近そちらにあまりお邪魔できなくてすいません。

> David Byrneの「Waters of March」、私も気になります。
> この曲大好きなんです。

ああ、これはいいですよ!

正直デビッド・バーン(というかトーキング・ヘッズ)ってそれほど得意ではないんですが、なんかこれは許せてしまう気がします(^^;

> それにしても目がチカチカするジャケットですなあ。。

ですね(^^;

しかもこのブログのヘッダー画像の赤と相性が悪いときている・・・すんません(^^;

投稿者 Kota : 2005年04月01日 12:50

初めまして、grandtrick920といいます。

僕はブラジル音楽が大好きです。
ボサノヴァ、サンバ、ショーロ、どれもホントにオシャレですよね。
このアルバムは、ぜひ聴いてみたいと思います。

投稿者 grandtrick920 : 2005年04月02日 00:30

grandtrick920さん初めましてこんにちは!

お越し下さり、またコメント頂きましてどうもありがとうございます!

> 僕はブラジル音楽が大好きです。
> ボサノヴァ、サンバ、ショーロ、どれもホントにオシャレですよね。

私はまだまだブラジル系音楽はほとんど知らないに等しい素人なんです(^^;
これからいろいろ聴いていきたいと思っているところです。

> このアルバムは、ぜひ聴いてみたいと思います。

お気に召しましたらウレシイです。
grandtrick920さんのオススメも今度教えて下さい!

ところで、ブログ「音祭り」、ザッと拝見いたしました。
すごくいいブログですね! レビュー、とても面白かったです。

自分はジャズの方の比重が大きいですが、ロックも聴くので、読んでいて「そうそう!」と肯いたり納得する点がいくつもありました。

すいませんが勝手にそちらにリンク張らせて頂きました。もしご迷惑でしたらご一報下さい。

今後ともよろしくお願いいたします!

投稿者 Kota : 2005年04月03日 14:58