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2005年06月05日カテゴリー:音楽

ジョー・ジャクソン:ボディ・アンド・ソウル

ドナルド・フェイゲンの「センチュリーズ・エンドを取り上げたせいでしょうか、不意に同時期のこのアルバムも思い出し、久しぶりに取り出しました。

ジョー・ジャクソンの「ボディ・アンド・ソウル」。

すでにご存じの方も多いと思いますが、ソニー・ロリンズの「Vol. 2」をまんまパクったジャケットでも有名な作品です。

【Joe Jackson / Body & Soul】 【Sonny Rollins / Vol. 2】
Joe Jackson / Body & Soul Sonny Rollins / Vol2

こうして同じサイズで並べてみて初めて気がついたんですが、「Joe Jackson」と「Sonny Rollins」の文字の大きさは違うんですね(笑)

「Joe Jackson」の方が文字数が少なかったからでしょうが、どうせやるなら細部まで詰めて欲しかったかも(^^;

ま、ジャケットのパクりにはそれほど深い意味はないそうです。実際曲なども特に似ているとかアイデア借用してるとか捧げているとか、何もなさそうですが、もし何かご存じの方いらしたらぜひ教えて下さいm(__)m 例のごとく「知ったか」で書いてますんで(^^ゞ

これもよく聴いたアルバムです。今聴いても気持ちいいですね!(^^)

ということで懐かしの80年代シリーズ第二弾! です(^^;

収録曲は下記の通り。

1.Verdict
2.Cha Cha Loco
3.Not Here, Not Now
4.You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)
5.Go for It
6.Loisaida
7.Happy Ending
8.Be My Number Two
9.Heart of Ice

曲はバラエティに富んでいて、ジョーの才能を余すところなく発揮した代表作、と言っていいでしょう。これと前作の「Night And Day」は世間的にも甲乙付け難し! というところだと思いますが、自分はどちらかと言えばやはりこっちに軍配を上げますね。単に好みの問題なんですが。

なんといっても4の「You Can't Get What You Want」が最高! ジョー・ジャクソンの中でもマイ・フェイヴァリット・ソングのNo. 1です。

「Can't」と「Get」の間に「Always」を入れたらストーンズになっちゃうんですが(笑)、こっちの方が好きだなぁ(^^;

全編通してブラスのアレンジと響きが本当に秀逸ですが、この曲はそのブラス・セクションによるリフがまずカッコいい! イントロから「おおっ!」と来ますね、これは。

そしてノリよくキレのいいリズム・ギター。Vinnie Zummoというギタリストで、前年ながら私はどういう人か知らないのですが、これまた見事なバッキング。チョッパーのベースとドシッと決まるドラムスもいいコンビネーションです。

歌詞の意味は知らないんですが(^^;、タイトルから想像するに皮肉っぽい歌詞なんでしょうか? ミドル・テンポでテンポは決して速くはないんですが、なぜかスピード感を感じるのは歌詞のせいではないか、と思っています。

途中のベース・ソロとギター・ソロがまたカッコイイですよね! 特にギター・ソロのラスト、カッティングで盛り上げつつブラスのリフが絡んでくるところはいつ聴いてもたまんないです(笑)

今でもライブで良くやるそうですが、これはライブでやったら盛り上がるでしょうね。いつかジョー・ジャクソンのライブも一度は見てみたいモノです。

あとはやっぱり7の「Happy Ending

女性ヴォーカルとの掛け合いデュエットで、歌うことの楽しさを感じさせる曲です。だからといって演歌みたいにパブのママさんと一緒にカラオケで歌いたい、ってわけではないですが(笑)

ヴォーカルの入れ替わりがドラマ仕立てになっている点も面白いですが、間奏のテナー・サックスもいい音で聴かせますね。このサックスの艶やかさはアルバムを通して聴くことができますが、ここではヴォーカルの熱唱を受けていいブロウをしています。そして他のブラスと合流して再びサビの歌に戻る。この一連の流れがまた大のお気に入りです(^^)

他にもブラスのイントロが圧倒的な迫力でオープニングを飾るにふさわしい1.「The Verdict」や、カリプソ?をモチーフにした2.の「Cha Cha Loco」、じっくりと聴かせるマイナー・バラードの3.「Not Here, Not Now」、モータウンばりにノリノリの5.の「Go For It」。

サックスの美しいインストの6.「Loisaida」、ジョーの歌唱力を堪能できる名バラード「Be My Number Two」、思わせぶりなハイハットワークの静かなイントロから徐々に他の楽器がテーマメロディを重ねていき、やがてうねりを大きくさせながらヴォーカルが入り、最高潮になったところでスパッとエンディングにしてしまう、鮮やかな幕引きの「Heart of Ice」と、どの曲もそれぞれ秀逸で、かつ愛着のあるモノばかりです。

たぶんこのアルバムを聴くのは何年ぶりか、というほどだと思いますが、やはり今聴いてもいいですね(^^) 実は「Happy Ending」を歌いながらこの文章を書いていた私でございました(笑)

投稿者 Kota : 2005年06月05日 22:21
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トラックバック時刻: 2005年06月06日 20:00

コメント

JOEのLive行きましたよー♪  "Night & Day"のアルバムの曲はほぼ全曲、それ以前の曲でも多彩なversionのある"Is she really going out with him?"なんか気に入っております。Vocalistととしてはそれほど好みではないのですが、曲がかっちょえーです。

投稿者 Moto : 2005年06月06日 19:10

こんばんわ、はじめまして。
確か、マーク・ノップラーのライブ盤情報のエントリーあたりから覗かせていただいてます。
大好きな「Happy Ending」のネタを発見、即TBさせていただきました。
この歌に登場する二人って、どんな関係の男女なのでしょうね?
その辺を理解できたら、この掛け合いデュエットをもっと楽しめそうな気がするんですけど、20年経ってもよく分かっていません。
ホント、口ずさみたくなる歌ですよね。
僕も間奏部が大好きです。

投稿者 グランテスタ : 2005年06月06日 20:26

私もこのアルバム大好きです!
「ジョー・ジャクソン」って、アルバムごとに表情を変えるので、いつも驚きの連続ですが、中でもこのアルバムはジャズをポップスの域まで持っていった良い例だと思います。
『Night & Day 2』も好きだったな!

投稿者 Musicman : 2005年06月06日 22:19

▼Motoさん
こんにちは! いつもコメントどうもです!

> JOEのLive行きましたよー♪

お〜うらやましい!

> "Night & Day"のアルバムの曲はほぼ全曲、それ以前の曲でも多彩なversionのある"Is she really going out with him?"なんか気に入っております。

"Night & Day"もいいですよね。Steppin' Outもいまだによく口ずさむ曲です。歌詞は知りませんが(笑)

> 曲がかっちょえーです。

ですよね!
あ、Motoさん、ちょっといまそちら伺ったら禁断ネタが上がってますね(笑)

▼グランテスタさん
初めましてこんにちは!
コメントどうもありがとうございます。

> 確か、マーク・ノップラーのライブ盤情報のエントリーあたりから覗かせていただいてます。

それはどうもありがとうございます。いよいよ今月発売ですね!(^^)

> この歌に登場する二人って、どんな関係の男女なのでしょうね?

発売当初に一度訳詞に目は通したことがあるんですが・・・もうすっかり忘れました(^^;

> 僕も間奏部が大好きです。

間奏部、カッコイイですよね!

あとでそちらにもコメントさせていただきます。
お越し頂きましてどうもありがとうございました。
よろしかったらまた覗きにきて下さい!(^^)

▼Musicmanさん
いつもコメントどうもです!(^^)

> 中でもこのアルバムはジャズをポップスの域まで持っていった良い例だと思います。

ですね。ホントにこの人も上手にジャンルの垣根を飛び越えて、「ジョー・ジャクソン」という音楽にしてしまいますね。

> 『Night & Day 2』も好きだったな!

あ〜、私はこれちゃんと聴いたことないんです。一度友人宅で聴いたぐらいかなぁ。機会があったら聴いてみたいと思います。

では!(^^)

投稿者 Kota : 2005年06月07日 17:23

遅い書き込みでスミマセン。今週はハードだった……。

ジョージャクと聞いちゃあ、黙ってられない(笑)。

僕もリアルタイムで聞きだしたのは「ボディ&ソウル」からなんで、(「ベストヒットUSA」で「ステッピン・アウト」のビデオくらいは見てたかもしれませんが)、思い入れの深い作品です。来日公演もこの時のツアーから、多分、来たときは全部行ってると思いますし。

ブラバン出身の僕としては、このホーンセクションの響きがまずタマリマセン。なんか倉庫かなんかを借りて、そこで録音したんですよね。その空間みたいなのがよく出てる。ライヴでもホーン隊がいたし、ジョーも一曲だけ、途中でサックスを吹いたような気がします(まあ、多分に余興的なカンジでだったけど、吹き終わった後に、舞台袖にローディにサックスを投げて渡すのがカッコ良かった!)。とにかく、ジョーのライヴは、バックのメンバーがメチャウマだし(ヴィニー・ズモはその後、雲隠れしちゃったんだけど、後にまたジョーのバンドに復活したような気がする。カミさんと一緒に「ズモス」というユニットを組んだアルバムもあります)、音響も常にバッチリ。あと、下手な手拍子を入れると、自ら「止めようよ(笑)」みたいなことも言ってくれる、根っから音楽重視の人ですね。

その後、ポップ界に飽き飽きして、クラシックに傾倒して数枚のアルバムを出したのがアダとなって、うまく返り咲けない状態になってしまいました(でも、ソニー・クラシカルから出た「Symphony No. 1」なんか結構ザッパっぽくて好き)。そしてmusicmanさんがおっしゃるように「Night and Day II」はホントに隠れた名盤だと思います。いろんな女性ヴォーカリストをフィーチャーしつつ、前作の引用なんかも踏まえつつ。

そしてその時のツアーを抜粋した「25th Anniversary Special」っていう1時間くらいのDVDも出てまして、これもなかなか良いです。たしか国内版も出てたけど、amazonなんかで輸入で買った方安いんじゃないかな。ジャケとか最悪ですけど。自伝の朗読なんかも交えつつ、新旧の曲をやってます。すっごい痩せちゃって、心配しちゃうけど。

「Body and Soul」とロリンズの「Vol. 2」にはジャケ以外になんの接点もありません(笑)。でも、このアルバムには半分くらいセロニアス・モンクがピアノで参加してるんで、長年の愛聴盤です。ロリンズのような豪快に吹きまくる人と文句の相性は抜群だし、ドラムもやっぱりモンクとは付き合いの長いアート・ブレイキーだし。当時の録音エンジニアだったルディ・ヴァン・ゲルダー自身ののリマスタリングによる輸入盤は、amazonで時々980円とかで出るので、もし聴いてないかたがいたら是非!

投稿者 マス男 : 2005年06月11日 00:01

マス男さんこんばんは!
ご無沙汰してすいません!

> 今週はハードだった……。

お疲れさまです! お仕事は順調ですか?

> ジョージャクと聞いちゃあ、黙ってられない(笑)。

思う存分どうぞ!(笑)

> 来日公演もこの時のツアーから、多分、来たときは全部行ってると思いますし。

なるほど~。私は一回も観たことないんですよ~。

> ブラバン出身の僕としては、

え、これは初耳でした!(笑)

> このホーンセクションの響きがまずタマリマセン。

ですよね!(^^)

> 吹き終わった後に、舞台袖にローディにサックスを投げて渡すのがカッコ良かった!

へぇ~! やりますねぇ(^^)

> あと、下手な手拍子を入れると、自ら「止めようよ(笑)」みたいなことも言ってくれる、根っから音楽重視の人ですね。

ほぉ~、これはスゴイですね!
止められた観客は複雑な気分かもしれませんが(笑)

> 「Night and Day II」はホントに隠れた名盤だと思います。

そうですか! これまた要チェックやなぁ・・・

> 「25th Anniversary Special」っていう1時間くらいのDVDも出てまして、これもなかなか良いです。

Amazonには輸入、国内盤両方ありますが、輸入盤はリージョン1ですね、残念ながら。価格が倍違ってます(^^;

> でも、このアルバムには半分くらいセロニアス・モンクがピアノで参加してるんで、

ですね。ここでのモンクもいいですよねぇ。

> ルディ・ヴァン・ゲルダー自身ののリマスタリングによる輸入盤は、amazonで時々980円とかで出るので、

そうなんですかぁ。いまちょっと見てみたんですがないようですね。見つけたら買ってみようかな。

いろいろな情報どうもありがとうございました!

お仕事大変だとは思いますが、お時間ありましたらまたいつでも遊びに来て下さい。

ではまた(^^)/~~~

投稿者 Kota : 2005年06月12日 00:46

50000アクセスおめでとうございます。いつも楽しく拝見してます。

J・ジャクソンの話題をできる人が周りにいなくて、でも語りたいので書かせていただきますっっ(笑)
私も初めてBody&Soulを聞いた中学生の頃からときからJ・ジャクソンが好きでした。スタイルをかなり変えるのでついていけなくなってしまい、あまり近年は聞いてません。が、Body&Soul、Night&Day、などは今でも聞いてノってしまいます。いわゆる洋楽ロックを聞いていた時期に、What you wantのソロギターを聞いてジャズっぽいギターというものに惹かれ、今の音楽の趣向に繋がってるのかなぁと考えると、私の音楽のベースはJ・ジャクソンに決められてしまったような気がします。

スカパーのミュージックエアネットワークというチャンネルで、今月末にライブが放送されるみたいです。

★ジョー・ジャクソン/ライヴU.S.A.2003年再結成ライブ
2005/09/30 22:00-23:00で、再放送が10月に3回あるようです。

契約されてればもうご存知かも知れないですが。このチャンネルでは色んなライブが見れて楽しいです。昨日もTim Liesのライブを堪能しました・・。

生のジョーは、Night Music発売後のオーチャードホールのコンサートに行ったことがあるのですが、フルオーケストラのクラシックのジョーでしたので、今回の放送は楽しみです。公式サイトにはよくスタジオライブの映像(Ben Folds→今月コンサート行きます などとの共演)が載っていますが…。

ついていけなくなってしまってごめんなさい、でもパンクでもクラシックでもジャズでもラテンでも、やっぱり好き好きジョー、です^^
書かせていただいてありがとうございました。スッキリ。
↑のマス男さんのお話もとってもおもしろかったです。

また(^o^)/

投稿者 bianchi : 2005年09月22日 14:19

bianchiさん初めましてこんばんは!
ご来訪&コメントどうもありがとうございます!

> J・ジャクソンの話題をできる人が周りにいなくて、でも語りたいので書かせていただきますっっ(笑)

どうぞどうぞ!(笑)

> が、Body&Soul、Night&Day、などは今でも聞いてノってしまいます。

あ~、同じです、同じです(^^)

> What you wantのソロギターを聞いてジャズっぽいギターというものに惹かれ、

これもわかるなぁ~。なんというか、クリーントーンでチョーキングを使わなくってもこんなカッコイイソロが取れるんだなぁ、というのが私の感想でした。やっぱり衝撃的でしたね。

> スカパーのミュージックエアネットワークというチャンネルで、今月末にライブが放送されるみたいです。

あ、マジですか! 私契約してないんですよ~。
でも、きっと誰かが録ってくれていそうな気が・・・(笑)

> ついていけなくなってしまってごめんなさい、でもパンクでもクラシックでもジャズでもラテンでも、やっぱり好き好きジョー、です^^

なるほど!(^^)

> 書かせていただいてありがとうございました。スッキリ。

それは何よりです(笑)

> ↑のマス男さんのお話もとってもおもしろかったです。

マス男さんは「その道の方」ですので、年季もキャリアも守備範囲も情報量もものすごいッスよ!

> また(^o^)/

はい、よろしかったらまたぜひお越し下さい!

では!(^^)/~~~

投稿者 Kota : 2005年09月25日 00:22