パット・メセニー、マイルス・デイヴィスらのジャズ、スティーリー・ダン、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランらのロックなど、愛する音楽 + "α" を日々の糧にして・・・

« マーク・ノップラー:事故から生還して得た新境地 - CNN.com | メイン | U2のボノ、世界銀行の次期総裁に? »

2005年03月09日カテゴリー:音楽

WinnyではCD売り上げは下がらないという研究結果

NTTドコモの「モバイル社会研究所」という組織がシンポジウムを行い、上記のような報告をしたそうです。

モバイル社会研:Winnyで売り上げ下がらず? 研究成果発表 - MSN-Mainichi INTERACTIVE カバーストーリー

記事によると、「WinnyがCDの売り上げの相関関係を計量経済学的に分析したところ、売り上げ減少につながっていないとの結果がでた。」とのこと。

「計量経済学」ってのは何だか全然わからないんですが(^^;、分析の結果は「両者の関係は見出せなかった。」

また、

学生500人にアンケート調査を行い、1年に買うCD枚数を調査したところ、Winnyを使用前と使用後でも購入枚数に差がなかった。田中助教授は、「オリジナルがほしい人はコピーの有無にかかわらず購入し、コピーを利用する人はコピーを禁止されても購入するわけではない。両者の需要が違うため、影響はないのではないか」と分析した。

これ、自分の実感とも非常に合致しています。

自分も含めて、いわゆる音楽ファンって、欲しい物はやっぱりコピーが入手できても買いますよね。

で、「コピーでいいや」という人は、コピーが手に入らなければ「じゃ、いいや」となるでしょ、やっぱ。

これがいわゆる業界側には全然通じなかったんですよね。

Winnyなどの不法コピーは確かに問題ですが、CDの売り上げが落ちたのをすべて不法コピーのせいにし、それさえ封じ込めればまた売り上げが戻る! 自分たちの利益も以前のように確保できる! と単純に考えていたとしか思えないこの数年の動きそれ自体が問題なのだ、ということを認識するべきでしょう。

要するに「どうしたら買いたいと思われるような音楽を生み出せるか」ということと、「買いたい、というCDが実際に買ってもらえる価格はいくらなのか」ということの検討ですよね、最も必要とされているのは。

つまりは「文化の担い手の一端」というある種の使命感の見事なまでの欠落と、経営努力不足の問題だと思います。

話が少し逸れましたが、それなりの研究機関が報告という形で、このように「直感的にすぐわかりそうなこと」をきちんとまとめてくれたのは、それなりに意味があると思います。「直感」や「想像」ではなかなか動きませんが、「データ」となると動いたりしますからね、企業というのは。

一応CCCDは収束に向かってますが、さらに根っこの部分から考え直していって欲しいと思います。

投稿者 Kota : 2005年03月09日 01:18
人気blogランキング111クリックして下さるとウレシイです(^^ゞ
←できたらこちらもクリックよろしくですm(__)m

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://redsky.under.jp/cgi2/mt/mt-tb.cgi/129