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2005年06月25日カテゴリー:ジャズ

E.S.T. 東京公演行ってきました!(^^)

E.S.T.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)の東京ライブに行ってきました!

いや~、よかったッス!(^^)

彼らのライブを観るのは初めてだったのですが、もっと早くから彼らを知ってライブを観ておくべきだったと思いました。

今日のネタとしてこれをアップせねばならない、という超個人的な、ブログ運営上の理由がありますので(爆)、サッとセットリストとインプレッションを報告しておきます(^^)

ライブは途中インターバルを挟んでの2部構成。50分、20分休憩、1時間(アンコール含む)ってな感じだったでしょうか。ちょっと演奏時間が短いというのは感じましたが、その分こっちも集中力を高めて聴くことができました。

演奏は最新作の「Viaticum」を中心に、旧作からもほどよく選曲したバランスの取れたセットでした。以下に紹介します。

6月24日、渋谷・オーチャード・ホール

1. Tide of Trepidation
2. Eighty-eight Days In My Veins
3. Mingle in the Mincing-Machine
4. Believe, Belief, Below

~ intermission ~

5. The Rube Thing
6. Viaticum
7. A Picture Of Doris Travelling With Boris
8. In The Tail Of Her Eye
9. Dodge The Dodo

~ encore ~
10. 'Round Midnight

E.S.T.はピアノやウッドベースにいろんなエフェクトをかけて、純粋なジャズっぽさを打ち壊すようなサウンド・メイキングが一つの「ウリ」だとは思うんですが、ピアノはさほどでもなかったと思いました。

スタンウェイの上に赤いエフェクト・ボックスらしき物があったんですが、それをいじって特異なSEを出すのは大体曲のエンディングが多く、ディストーションをかけたノイジーなサウンドは、7の「A Picture of~」とかぐらいだったように思います。

そうそう、席は最前列の右端から3~4席目あたりで、ホントにいいんだか悪いんだか、って感じでして(^^;、音はナマ音がハッキリ聴こえる距離だったのですが、エスビョルンはピアノをステージ左手からやや奥側に向かうように設置してたので、彼の背中の真っ正面だったんです、私(^^;

ですんで立ち上がってピアノ線に触れてのミュート奏法を何度かやっていたと思うんですが、背中に陰に隠れて実は何か使っていたのかどうかは定かではありません(^^;

ベースのダン・ベルクルンドは、オートワウ系?のフィルター+ディストーションというトレードマーク・サウンド全開! これがメッチャカッコよかったです!(^^)

ちょうどファンク系のギターのように、弦をミュートした状態で右手でバラバラッと弦を払い、ミュート・カッティングのようなサウンドを出したり、弓も使うんですが、ブリッジ辺りを弓の木枠で叩いたり、弦の上を3連符のリズムで跳ねさせたりと、見た目にもサウンド的にもイカシたワザを連発していました(^^)

ドラムのマズヌス・オストロムは、3人の中では一番華奢でドラムスっぽくない外見なのですが(笑)、なかなかどうして、結構ロッキッシュなドラミングも披露して、曲を大いに盛り上げていました。

あまり詳しくはないのですが、彼らは3人ともいろんな楽器の経験があり、音楽もロックを始めいろんなものを吸収してるそうです。まさにそういう過去が今のE.S.T.の独自の音楽を形作っているわけですが、マズヌスのドラムスはまさにそんな多様性、雑食性を感じさせるものでした。

Viaticum」のツアーですのでやはり「Viaticum」からの曲が多く(1, 2, 3, 6, 7, 8)、私としては今日に備えて予習しておいた甲斐があったというものですが(笑)、「Seven Days of Falling」収録の名バラード、4の「Believe, Belief, Below」や、彼らの代表曲の一つ、「From Gagarin's Point of View」からの9「Dodge The Dodo」、そしてアンコールの「'Round Midnight」が素晴らしかったです。

「Dodge~」は清冽なメロディーと盛り上がりがライブでいっそう露わになる曲ですし、「'Round~」は最初ピアノのフリーなイントロから例のメロディーに突入し、ちょっとサプライズを狙った演出も非常に印象的でした。

アンコール前のMCでエスビョルンは、「今日で日本公演は最後だけど、本当にここに来られてよかった。鯉沼ミュージックの鯉沼氏とスタッフに心から感謝いたします。そしてもちろんあなた方にも。我々にはあなた方がどうしても必要なのです。」

Definitely We Need All of You.

そう言った彼の言葉が、単なる社交辞令の挨拶を超えた、心のこもった真実味のある言葉として響きました。

そうそう、終演後に、会場でCDを買った人へのサイン会が行われまして、ミーハーな自分は当然のごとく(笑)、まだ買っていなかった「From Gagarin's Point Of View」を購入し、サインしてもらってきました(^^ゞ

ま~ぶっちゃけ幼児の落書きみたいなんですが(爆)、サインの際に握手しながら「本当に素晴らしい音楽を聴かせてくれてありがとうございました」と言ったら、真っ直ぐに私の目を見て、「いやいや、こちらこそありがとう」と言ってくれました。その時の目は、やはり非常に真剣な光を宿していたように思えました。

E.S.T.の来日公演はこれから必ず毎回行くぞ、と決めましたです、ハイ(^^)

投稿者 Kota : 2005年06月25日 23:36
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トラックバック時刻: 2005年06月26日 17:24

コメント

良かったです。彼ら独特の緊張感のあるライブだったと思います。ちょっと演奏時間が少なかった気がするけど、密度が濃いからまあいいか、という感じです。

私もインプレ書きますが、kotaさんのエントリとリンクさせて頂きますのでよろしくお願いします。

投稿者 tar_ks : 2005年06月26日 00:32

tar_ksさんこんばんは!

> 良かったです。彼ら独特の緊張感のあるライブだったと思います。

ですね!(^^)

> ちょっと演奏時間が少なかった気がするけど、密度が濃いからまあいいか、という感じです。

同感です。時間は短かったですが、密度は濃かったですね。かなり集中して聴くことができました。

> 私もインプレ書きますが、kotaさんのエントリとリンクさせて頂きますのでよろしくお願いします。

早速読ませて頂きました!

いや~、tar_ksさんの文章読んじゃうと、自分のはまるっきり小学生の作文に見えて恥ずかしくなります(^^;

後でそちらにもコメントさせていただきますね!
では!(^^)/~~~

投稿者 Kota : 2005年06月26日 22:53