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2005年03月25日カテゴリー:ジャズ

ハービー・ハンコック:Speak Like A Child

久々の「ジャケ買い」ネタ、昨晩アップし忘れました(笑)

今回はハービー・ハンコックの代表作の一つ、「Speak Like A Child」です。

【Herbie Hancock / Speak Like A Child】
Herbie Hancock / Speak Like A Child

私のような人間がこういうことを言うのもなんですが、まさに「甘ずっぱい青春」と申しましょうか(^^;、いい雰囲気だと思いませんか?

写真いっぱいに優しい雰囲気が満ちあふれています。そうそう、こーゆー青春を送りたかったんですけどねぇ(笑)

暮れかけた空の下でキスを交わす恋人たちのシルエット。
この「シルエット」ってのがミソですね。別に顔見たいわけじゃないので(笑)

ちなみにこの二人はハービー本人と当時の恋人だったと記憶してます。やっぱシルエットの方が良さそう(笑)

で、当然のごとく中身も素晴らしいです。ハービーの特に初期となるとどうしても「Maiden Voyage」が挙げられがちですが、私はこの作品もジャズ史に残る名盤だと思っています。

特にタイトル・チューンの「Speak Like A Child」は非常に美しい名曲。まさにこのジャケットの雰囲気にピッタリで、今でもたびたび聴いては「ああ、ついにこういう青春は送れなかったなぁ」と切なさで胸がいっぱいになります(笑)

ということでサラッと収録曲に触れてみます。

1. Riot
マイルスでもおなじみの曲。いきなり不穏かつ緊張感ある空気に「ガッ」とつかまれ、そのままテンションを多用したコード進行でスリリングに展開していきます。

曲調から素直に「暴動」のイメージだと思っていたんですが、ライナーノーツには「色彩の乱舞(ライオット)」と記されていました。テーマは「色」だったんですね。ストーンズの「Street Fighting Man」と同類と思ってました(笑)

2. Speak Like A Child
そしてこれがタイトル・チューン。文句なしに名曲です。

サラッと流していると優しげな心地いい音楽、という印象ですよね。
でもヘタレのアマチュア・ギタリストの私でも、これはかなり作りの凝っている曲だと思います。

まずコードがわけわからんです(^^; いや、わからないことはないんですが、テンションてんこ盛りでややっこしいですね(^^;

ピアノ譜は持っていて、一度ギター用にアレンジしてみようかと考えたことがあったんですが、全くサマにならなくて諦めました(^^;

メロディーも素晴らしいですが、いわゆる反進行で、あるパートが上り調子のメロディーを奏でると、他のパートが同時に下り進行のメロディーを演奏する、というヤツです。
鼻歌で歌う時はどちらか片方のメロディーを断念しなければなりません(笑)

このメロディーを担当しているのはフリューゲルホルン、アルト・フルート、ベース・トロンボーン。編成もユニークですよね。これらが相まって独特のムードを作り上げています。

ジャケットのような青春は送れませんでしたが、今からでもこの曲が似合うような恋はしたい、などとまだ思っている今日この頃、依然として嫁さん募集中です(笑)

3. First Trip
お次は打って変わってごきげんなスウィング・ナンバー。
マイルス・クインテットの盟友、ロン・カーターの作曲です。

4. Toys
ハービー曰く「ギル・エヴァンスの影響を受けた」という曲。
吹奏パートが実に不思議な浮遊感を醸し出しています。曲途中のブルージーなピアノソロが聴きモノです。

5. Goodbye to Childhood
不安げで重々しいホーン・セクションのイントロから始まります。
これまた非常に緊張感の漂うピアノです。
緻密に練り上げられた空間の中を、自由に舞うロン・カーターのベースが素晴らしいです。

荘厳な印象の曲。タイトルから想像するに、これは「Speak Like A Child」と対をなしているのでしょうか。あるいは子供時代に別れを告げた後大人だからこそ、子供のように話そう、ということなのでしょうか。

6. Sorcerer
ラストの本作もまたマイルスで有名な曲ですね。
曲名の由来は「マイルスがソーサラー(魔術師)だから」。
そういや昔懐かし「ウィザードリィ」でも魔術師はソーサラーでした(笑)
これもスリリングで軽快なナンバーです。ピアノソロはさすが! の白熱ぶりです。

ということで「Speak Like A Child」でした。「Maiden Voyage」に匹敵する名作だと思います。

ちなみに今知ったんですが、私が持っている日本盤およびUS版は上記の6曲ですが、UK盤と、今月1日に発売されたらしいUSのRVG Editionというのには、以下のボーナストラック3曲が追加されています。(ジャケットのリンク先もRVG Edition盤です)

7.Riot (First Alternate Take)
8.Riot (Second Alternate Take)
9.Goodbye To Childhood (Alternate Take)

ちなみに「RVG Edition」というのは何なんでしょうか?
ご存知の方よろしければぜひ教えて下さい m(__)m

投稿者 Kota : 2005年03月25日 15:02
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コメント

はじめまして、インフォシェルジュと申します。

ほんと、すてきなジャケットですね!こんど聴いてみます。

投稿者 インフォシェルジュ : 2005年03月27日 14:49

インフォシェルジュさん初めまして、こんばんは!
書き込みどうもありがとうございました!

> ほんと、すてきなジャケットですね!こんど聴いてみます。

機会がありましたらぜひお聞きになってみて下さい(^^)
あ、でもジャケットのイメージとは違うようなシリアスな感じの曲も入っていますが(^^;;;

インフォシェルジュさんのブログも拝見させて頂きました。なるほど、インフォメーションのコンシェルジュでインフォシェルジュなわけですね!

とてもユニークで実利性もあるブログですね!
私が言うのも何ですが伸びそうな気がします(^^;
時々覗かせて頂きますので頑張って下さい!

それでは!

投稿者 Kota : 2005年03月28日 01:02