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2005年01月08日カテゴリー:世相

マジックができる「マジドル」だそうな・・・

「マジック」きてます バーからマジドルまで出現(朝日新聞)

ここんとこマジック、特にクロースアップマジック(テーブルマジックとも言う)が
大流行で、マジシャンの営業が活発化しており、手品グッズの売れ行きも好調、
マジシャンが常駐するバーがハヤリ、なんだそうな。

ま、それはどーでもいいのですが、エイベックスはマジックのできるアイドル、
すなわち「マジドル」を売り出し中で、担当者曰く、

「これからの時代のアイドルは、歌以外に付加価値がないと」

なんだそうな。

いや、別にアイドルが歌の合間に踊り踊ろうが手品や漫談やろうが
サーカスの火の輪くぐりや人間ロケットやっても構わんけどさ、
本気でこの業界、もう産業としてダメなんちゃうか、と思いますわ、マジで
(って別にマジドルに引っかけたんじゃねーッスよ(笑))

まあ著作権協会のライブハウスいじめに
CCCDの導入と撤退、輸入盤締め出しの規制等々、
この業界のアコギさはほとほと身に染みているわけですが、
歌手に手品覚えさせる前にやることもっといっぱいあんじゃねーの、
って気はしますわ、マジで(笑)

ちなみに昨年の音楽生産額は前年比5%減で、前年比割れは6年連続だったそうな。
(音楽ソフト生産額、6年連続の減 ネット配信でCD離れ・朝日新聞1/4)

これは推計値で、日本レコード協会HPの統計にはまだ数値が出ていないけど、
ソフトの生産数が昨年約3億2800万枚だったので、
(日本レコード協会・ディスク・テープ種類別生産数量の推移)
生産枚数も単純に前年比5%のマイナスと考えると、昨年は3億1160万枚ぐらいと考えられます。

昨日紹介したパット・メセニーのインタビューに、

音楽の熱心な聴き手になるのはどの国でもだいたい人口の2%だという統計があり、

という言葉がありました。

昨年12月現在の推定値で日本の人口が1億2774万人(総務省・人口推計月報
そのうちの2%となると、日本人の熱心な音楽愛好家は約245万人。

この層は"モノ"が良ければCDなんてバンバン買いますよ。
彼らが月に5枚買えば1億4700万枚、月に10枚ならもう2億9400万枚。
昨年の総売上数にほぼ匹敵します。

この"核"の部分にもっと力を入れてもいいんじゃないですかねぇ。

それに何が何でも現在の産業規模を保つ必要もないでしょう。
もう産業構造そのものが変わりつつあるんだし。

そもそも彼らは勘違いしてるんじゃないかと思うのは、
僕らは「音楽愛好家」ではあっても「音楽業界愛好家」ではない、ってこと。

僕らはいい音楽が聴ければそれでいいし、ミュージシャンもいい環境で
自分の音楽が聞き手に届けられればいいと思っているはず。

その間にいるアナタ達には興味はないわけで、もっと言えば
(ミュージシャンや音楽制作に携わるスタッフなどに還元されない)
アナタ方の利益なんてさらさら興味ありません。

というか消費者としては、そこら辺はむしろ
ドンドン削っていって欲しいわけです。

存在の必要性は認めるし、それ相応の収益、見返りはあってしかるべきだけれども、
どうも「それ以上のモノ」「見分不相応なモノ」を求めすぎているような気がします。

この「マジドル」に限らず、ここ数年のあれこれを見ていると、
自分らの既得権益確保のためだけに、なりふり構わず悪あがきしてるようにしか
見えないッスよ、マジで。

そんなことよりも、まずはいい音楽を作る努力、をしてもらえないですかねぇ。

投稿者 Kota : 2005年01月08日 16:35
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