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2005年01月26日カテゴリー:世相

リセットしても人は生き返らないんだよ・・・

すでに昨日のニュースなんですが、昼間は「The Way Up」買いに行くことで頭がいっぱいで、夜は買えなかったショックで胸がいっぱいで(笑)、遅くなってしまいました。

読売新聞の記事です。

「死んだ人、生き返る」小中学生の15%…長崎県調査

まだ「生」や「「死」が何かわからない幼稚園児や小学校低学年ならともかく、中学生まで含んで15%って意外と高い数字なんじゃないか、とちょっと驚きました。

また「人は生き返る」と答えた内の7.2%が「ゲームでリセットできるから」だったとのこと。

子供が絡んだ事件や問題が起こると、何でもかんでも「ゲームが悪い、マンガが悪い、テレビが悪い」といったことで片づけてしまうのは安直だと思うんですが、こうハッキリ言われると「なんだかなー」と、ちょっと暗い気持ちになります。

私が初めてファミコンでドラクエ1をやったのが大学生になってからでしょうか?
「大学生になってからファミコン始めるな!」という意見もあるでしょうが(笑)、やはりこれは衝撃でした。

初のRPGということもありましたが、やはり自分で好き勝手にリセットできる、っていうのは大きかったように記憶してます。

友達と実際に遊んでいるときでも、それ以外のゲーム(ゲーセンのTVゲーム等)でも、「勝手にリセットできる」というのはありませんでしたから。

よくテレビドラマで、囲碁や将棋で負けそうになると「ウガーッ!」と駒をグチャグチャにして盤面ひっくり返す、つまりはリセットするシーンがありますが、あれしょっちゅうやってたら確実に人間関係損ないますよね(笑)

「勝手にリセット」というのは、他者と関わりのない自分だけの世界を、自分の気分だけで自由に破壊、再生できるという、いわば神のような超越的なものだけが持ちうる特権であって、実生活ではまず体験することのなかったものだと思うんですよね。

そういう超越的な感覚を幼い頃から体験してしまうと、やはり従来とは違った感性、世界観を育むのかもしれません。

その辺がやはり生命の軽視(他人の生命も自分の生命も)に繋がっているのでしょうか。

人はリセットしたって生き返らないんですよ、絶対に。

私の好きな作家であるミラン・クンデラが、「一度目は回数に入らない、と言う。では、一度しか生きることのできない人生とはいったい何だろうか?」といったことを、どこかの作品で書いていました。

「生の一回性」という認識は、非常に重くて辛いものです。時には人を絶望に追いやるほど残酷なものかもしれません。でも、この認識が希薄になってはいけないと思うんですよね。自分が生きていくためにも、人と一緒に生きていくためにも。

・・・と、久しぶりに学生の小論文のようなことを書いてしまいました(^^;

投稿者 Kota : 2005年01月26日 01:10
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