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2004年12月27日カテゴリー:世相

ニュースキャスターは嬉しそうに・・・

7月に解散したイエモンが、昨日東京ドームのフィルムコンサートに登場、
1夜にして1曲のみの「再結成ライブ」をサプライズでやったそうな。

(毎日)イエモン:一夜限りの再結成 15年の思い込め

こういうサプライズはファンにとってはたまらんでしょうね。
しかも「1夜限り」のうえに「1曲のみ」ってのがシブい。
美しい幕引きですな。

自分は邦楽はほとんど聴かないし、イエモンにもそれほど思い入れはないんですが、
昨日演奏されたという代表曲、「JAM」は結構好きでした。

で、「JAM」というと思い浮かぶのが歌詞のこの一節。

外国で飛行機が墜ちました
ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」
「いませんでした」
「いませんでした」
(作詞:吉井和哉)

確かに「ある一面の真実」は突いてると思うんだけど、
やはり「一面」にしかすぎないだろう、とも思うわけで、
もろ手を上げて「スッゲー」とまではいかないけれど、
ありがちなコード進行に載せたラブソングの中に
こういうことを入れ込んで歌っちゃってる、
ってなこともあって結構印象的でした。

で、まさに今日のニュースはスマトラ沖地震による津波の被害でほぼ一色。
もちろん日本のマスコミは邦人の安否情報を大きく取り上げています。

日本の報道機関以外に、日本人の安否情報を優先して取り上げるメディアなど
ないのだから、取り上げるのは当然のこと、しなきゃいけない「義務」だと思います。

とはいえ、もし邦人の被害が発生していなかったら、ニュースの扱いが
変わったであろうことも想像には難くないわけで。

「日本人が無事なら外国人がどうでも構わないのか!」

という、ヒューマニズムからの声は反論の余地なしの正論なんだけど、

「誰も見てくれない、誰の興味も引かないニュースなんか流してたら商売上がったりなんでね」

という、少々自嘲的なメディアの視聴率至上主義、もっと広く言えば企業の論理ってヤツも
オレらはよくわかっていて、わかっているだけでなくそこにどっぷりと浸かりながら暮らしているわけで、
それを批判する時の立ち位置には結構自覚的になってないとダメなんちゃう? とは思うんですよ。

批判するな、ってことではなくて、「そういうオマエ自身はどうよ?」と切り返されたとき、
「JAM」になぞらえれば、「嬉しそうなのはキャスターじゃなくてそれを見てるオマエ自身なんじゃねーの?」と
問い返された時、どう答えるのか、と。

もちろんこれはまず私、この管理人自身に向けるべき言葉なわけで、
「人のフリなんか見てねーでまず我がフリ直せ」なんだけどね。


あ〜あ〜、今日も長い上に何だかヘビーになっちまったよ(笑)
本当はちょっとキューバに関するニュースも書きたかったんだけど、明日にしますわ。

投稿者 Kota : 2004年12月27日 17:25
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