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2004年12月28日カテゴリー:キューバ

キューバの年間観光客数、200万人を突破

さて、今日からお休み、まずやらなきゃいけないのが年賀状です
(今さらか、という気もしますが・・・)
とにかく半日かけて無事完成。あとは印刷するだけです。

年賀状には、今年の夏に旅したキューバの写真を使いました。

キューバは今年ハリケーンに見舞われて大変だったのですが、
政府が目標としていた、年間観光客数200万人突破が達成されたとのこと。
キューバ好きにはちょっと嬉しいニュースでした。

(CNN)Cuba hits target of 2 million tourists

ところでキューバの主要産業ってご存じですか?

キューバは社会主義国ですが、ソ連崩壊後に援助が途絶えたことから
経済が崩壊寸前になります。その後様々な施策の末に90年代後半より持ち直し、
今は一応の回復基調にあります。

そんな今のキューバの経済を支えているのが、実は観光業なんです。

ちなみに、他の主要産業は医療(国民は医療費全部タダ、世界の最先端技術を有し、
チェルノブイリで被爆した子供ら1万人以上(だったと思う)を無償で治療しています)、
スポーツ(オリンピックでお馴染み。コーチの海外派遣、海外チームの強化訓練などを
しています)などがあります。

もちろん昔も今もサトウキビはこの国の重要な資源ですが、国際価格が乱高下しますし、
ここ数年はかなり価格が低いそうで、サトウキビ中心経済からの脱却を図っているんです。

結構意外に思われる方も多いのではないでしょうか?

さて、そんなキューバの観光客が順調に伸びているというニュース、
嬉しいと同時に、ちょっと意外でもありました。

先述のとおり、夏はハリケーンの被害がひどかったし、
(私はちょうど一つ目と二つ目の谷間の時期に当たって無事でした)、
なんといってもアメリカ、特にブッシュのキューバイジメがどんどんひどく、
陰湿に(笑)なってきているからです。

もう数十年続いている経済封鎖はより厳しさを増し、米国民の
キューバへの渡航制限も強化され、ブッシュは何が何でも
キューバ、特にカストロの息の根を止めたいようです。

なので11月の大統領選はケリーに期待してたんですが、結果はご承知の通り。
個人的にも「またあのオッサンかよ!」と、結構落胆しました。

実際キューバにもアメリカの嫌がらせが効き始めていて、
先月は国内の米ドルの流通を禁止(ドル解禁が90年代の経済復活の
重要なテコだったんです)、外国人観光客にはユーロを使用するよう
呼びかけています。

そんなこんなで「なんかゴタゴタしてるみたいだけど、大丈夫かなぁ?」と思っていたので、
このCNNのニュースにはちょっとホッとさせられました。

今年の夏、フロリダ州のハリケーン被害が甚大だったブッシュ政権は、
キューバを含む中南米諸国に義捐金を送りました。

その時カストロは、

「遙か数十年前から今に至るまで、経済封鎖でさんざんオレ達を苦しめている
ヤツらがこんな時だけ偽善者ヅラしてんじゃねーよ!」

と金をつっぱねたそうです。

カストロ後がどうなるかはわかりませんが、キューバにはいつまでもこんな
男気のある国であって欲しい、と極東の島国の男は思っております。

cuba-1.jpg
(写真はハバナのレストラン「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」前。
ヘミングウェイ御用達の店で、ラムベースのカクテルの「モヒート」発祥の店)

投稿者 Kota : 2004年12月28日 19:32
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