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2005年05月24日カテゴリー:マイルス・デイヴィス

マイルス・デイヴィス:ドゥー・バップ

・・・なんで人が帰宅する時間になるとドシャ降りになるんでしょうか?(笑)

今日もしっかりグッタイミングで雨と鉢合わせました。しかもまた今日も傘はなし。仕方ないからKioskで700円の傘買いました。

まあおかげで昨日ほど濡れずに済んだし、気分も落ち込んではおりません、ハイ(^^ゞ

で、落ち込んではおりませんが、なんかこう自分に「喝」を入れたい時はやっぱりマイルス・デイヴィスです、私の場合。

【Miles Davis / doo-bop】
Miles Davis / doo-bop
ということでいま聴いているのは遺作となった「ドゥー・バップ」。

正確にはマイルスの死語、残っていたテープを共演者でありプロデューサーでもあった Easy Mo Bee が形を整えてリリースしたので、純粋な「遺作」ではないのかもしれませんが、これ取っちゃうとサントラの「ディンゴ」が遺作になっちゃうので、「それよりは・・・」というのが全世界共通の暗黙の了解?ではないかと思います(笑)

で、この「ドゥー・バップ」。ラップですね、ハイ。マイルスがラップですから、「こんなのマイルスじゃねぇ!」という方もいらっしゃると思います。

が、もちろん私はこのアルバム、大好きです(^^)

マイルスの音楽って、やっぱり「夜」だと思うんです。

「夜に聴くのがいい」「暗いところで聴くのがいい」という意味もなくはないですが、それよりもマイルスの音楽が「夜を生み出す」という気がします。それも冷え冷えとして、孤独感がいや増しに高まるような夜。圧倒的な孤独感の中で、それでもそれに押しつぶされることなくスクッと背を伸ばし立ち続ける意思。

「自分に喝を入れたくなるとマイルスを聴く」というのは、そんな孤独感と、それに対峙する強靱な意志を感じたい、ということなのかもしれません。

そこでこの「ドゥー・バップ」1曲目の「Mystery」。

このオープニングのエレピの最初の一音がもう「夜」で、そこにマイルスのペットが乗っかってくればもう完全に「マイルスの夜」です。私なんかはこれだけでもう十分、言うことナシ! という気になってしまいます。

このアルバムはそもそも「ドゥー・バップ」のためのセッションと、「ラバーバンド・セッション」と呼ばれる二つのレコーディングの音源をまとめたそうです。

4曲目の「High Speed Chase」と7曲目の「Fantasy」が「ラバーバンド・セッション」の曲だそうで、確かに4曲目などは「On The Corner」にも通じるストリート系のダンサブルなナンバーで、多少異色な感もなきにしもあらずですが、やはりこのアルバムは一度再生ボタンを押してしまうと、最後までノン・ストップで突っ走ってしまう、マイルス一色のアルバムだと思っています。

よく言われることですが、マイルスがいればどんな音楽も「マイルスの音」「マイルスの世界」になってしまうんですよね。バックが4ビートだろうがロックだろうがフュージョンだろうが関係ない。もちろんラップに乗っけようと、マイルスのペットがあればもう「マイルスの音楽」になってしまう。それをまざまざと感じさせてくれるアルバムだと思います。

ラストの「Mystery(reprise)」。
冒頭の歓声は「In A Silent Way」のライブ時のものだそうです。確かにちょっとだけ聞こえるシンセ、あれは「In A ~」のイントロですよね。ニクイ演出です(^^)

そしてこのRepriseを聴き終わると、また再生ボタンを押して延々と繰り返してしまうのです。今もすでに3巡目に入ってます(笑) う~ん、マイルスの夜は長い(笑)

ということで私もようやく「喝」が入ったようで、眉間にしわが寄ってきました(笑) どうもマイルス聴くと表情が険しくなってしまうようです(^^ゞ

ところで前述の「ラバーバンド・セッション」。数年前からブートが出る、出るという噂ばかり流れていたのですが、実際どうなったんでしょう? 最近マイルスのブート事情を全然知らないので、もしご存じの方いらっしゃったらぜひ教えて下さいm(__)m

投稿者 Kota : 2005年05月24日 22:44
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コメント

Miles のRubber band,確かBlack Albumという2枚組みのブートに収録されています。
Legendary Collection Seriesという大げさなタイトルの中のひとつで、例のMega Discからのものです。
ここのレーベルって多分日本国内で作ってるんじゃないかな?

内容は最高。
プリンスとの競演のRed Riding Hood、ライブ版ではCan I Play with Youというタイトルでしたが・・・、も入ってます。
1987年録音の音源だそうですが、ということはこの時期からすでにDooBopに通ずることやってたわけですね~

マイルスとプリンスには目が無いもんで・・・
僕もDooBop好きなアルバムの一つですよ。車で高速走ってるとき、もちろん夜中ね!最高です。

投稿者 datchy : 2005年05月25日 01:35

私も大好きな「マイルス」。
彼自身が音楽なんですよね。つまり「マイルス」が演れば「マイルス」という音楽(ジャンル)になるんでしょうね。
datchyさんが紹介していたアルバム・・・知りませんでした!
「プリンス」とやった曲があるとは聴いていましたが、これは聴かねば!
常に新しい音楽を、何のこだわりも無く取り入れる柔軟さこそが「マイルス」の良さだと私は思っています。
もしもまだ生きていたら、どんな音楽をやってるんでしょうね・・・。

投稿者 Musicman : 2005年05月25日 10:07

☆datchyさん
いつもコメントどうもです!

> Miles のRubber band,確かBlack Albumという2枚組みのブートに収録されています。

おお〜っ、やはりもう出てましたか!

絶対誰か知ってるんじゃないかと思ってましたが案の定でした!(^^)
datchyさん情報どうもありがとうございます、感謝します!

Mega Discなら比較的入手は容易な気もしますね。そっかー、ちと探してみよう!(^^)

> 内容は最高。

おおっ! サラッと一言なのが余計に説得力を増しています!(笑)
プリンスとの共演も入ってるんですね。こりゃ〜マジで「買い」だなぁ!

いや〜、ホント情報ありがとうございました!(^^)

☆Musicmanさん
こんにちは! いつもコメントどうもです!

> 彼自身が音楽なんですよね。つまり「マイルス」が演れば「マイルス」という音楽(ジャンル)になるんでしょうね。

そうそう、まさにそういうことを言いたかったんです、私も(^^;

> 常に新しい音楽を、何のこだわりも無く取り入れる柔軟さこそが「マイルス」の良さだと私は思っています。

ですね。私も全く同感です。ホントにマイルスにはジャンル分けなんて無意味で、結局「マイルス」としか言いようがなくなりますもんね。

> もしもまだ生きていたら、どんな音楽をやってるんでしょうね・・・。

ぜひ聞いてみたいですよね。ホントにまだまだ亡くなるには早すぎました・・・

ではまた!(^^)

投稿者 Kota : 2005年05月25日 13:20

こんばんは。モントリオール良いですね!

「Dingo」のサントラは実は持ってまして....
というか,映画ファンやジャズファンの方の評価はよく知らないんですが,「Dingo」,好きな映画なんですヨ。「マイルス,かっちょえぇやん」と単純に思ってしまった,というか(苦笑)。

ドゥー・バップは拝聴したことが無いんですが,是非とも聞きたくなってしまいました。

ではでは。

投稿者 ファイヤー : 2005年05月28日 02:26

ファイアーさんこんばんは!
コメントどうもです!

> 「Dingo」,好きな映画なんですヨ。

あ、これはどうもすいませんです(^^;

映画は私観たことなくて、サントラを昔ちょろっと聴いて「う~む・・・」って感じだったんですが、映画を観てたら違うでしょうし、また今聞いてみたら違った印象になるかもしれません。

> ドゥー・バップは拝聴したことが無いんですが,是非とも聞きたくなってしまいました。

特に「ジャズはやっぱり4ビート!」みたいなこだわりがなければ、きっと楽しめると思いますよ。「On The Corner」が大丈夫でしたら絶対OKです(笑)

ではまた!(^^)

投稿者 Kota : 2005年05月28日 20:05