パット・メセニー、マイルス・デイヴィスらのジャズ、スティーリー・ダン、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランらのロックなど、愛する音楽 + "α" を日々の糧にして・・・

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2005年02月06日カテゴリー:マイルス・デイヴィス

マイルス・デイヴィス:1969 Miles ~ 過渡期ゆえの魅力

久しぶりにパット以外のジャズネタです。

このブログの最初の目論見は、ジャズとロック中心で、ジャズはパット・メセニーマイルス・デイヴィスを特に取り上げたいと思っていたのですが、開設一月以上経ってまだ一度もマイルスのネタを上げていないことに気付きました(笑)

で、第一回目はこちら、「1969 Miles」。

【Miles Davis / 1969 Miles】
Miles Davis / 1969 Milesちなみに今回はAmazonにジャケ画像がなかったので、○○○からちょっと借用させて頂きました(^^; クリックできませんので悪しからず。

これを取り上げたのは、PatweekのBBSに「The Way Up」の一曲通しての演奏という点から、このアルバムが言及されていたからです。(結局「The Way Up」絡みかよ!(笑))

私自身は「The Way Up」との共通性は正直あまり感じないのですが、それはそれとして、かな~り大好きなアルバムですので、今日取り上げてみました。

これはライブアルバムで、演奏年はもちろん1969年。
マイルスの1969年と言えば、なんといっても「Bitches Brew」を発表した年です。
このライブは「Bitches Brew」発売前のものですが、すでに同アルバムに収録される曲も演奏されています。

ご存じの方も多いでしょうが、「Bitches ~」以降のマイルスは、ライブを切れ目なしに一気に演奏していくようになりました。やがてはそれが「アガルタ」「パンゲア」「at Fillmore」等に結実するのですが、このライブは新旧織り交ぜたナンバーのメドレー形式という形で、これ以後の「もう曲の切れ目なんか関係ねー!」的な演奏と、従来のオーソドックスな一曲ごとの演奏との過渡期にあり、セットリスト的にも、マイルスの変遷を見る上でも、非常に面白い位置にあると思います。

ここでセットリストを紹介しておきましょうか。

1. Directions
2. Miles Runs The Voodoo Down
3. Milestones
4. Footprints
5. Round About Midnight
6. It's About That Time
7. Sancturaty / The Theme

この当時は比較的新しい曲だった1,2と6,7に挟まって、3,4,5といった定番(しかもこれ以降ライブでやらなくなった定番)が挟まり、しかもメドレーとして前後が繋がって演奏されているところがミソです。

とにかく全員飛ばしまくり!
過激さではこれ以降の70年代の方が上ですが、昔の曲をこの勢い、このアグレッシブネス、この攻撃性をもってして演奏しているのはこの時期しかなく、レア度も高いです。

正直「Milestones」は、もうこのフォーマット、このメンバーでは物足りなくなっている気がします。
吉田拓郎のアルバムタイトル「新しい船を動かすのは古い水夫ではないだろう」をもじって言えば、新しい水夫達にとって「Milestones」はすでに古い船だったように思えます。

が、次の「Footprints」が素晴らしい。まず出だしからして素晴らしい。
それまで「Milesetones」の例のテーマを吹いていたマイルスが、突然の孤高のロングトーンを放つと、それがそのまま「Footprints」のテーマへと一転し、バックがすぐに追いついて演奏が続いていきます。

これが「一瞬先が読めない」メドレー展開の醍醐味ですね。

そして「Round About Midnight
言うまでもないスタンダードの名曲ですが、こんなに激しいバージョンはマイルス以外でもないんじゃないでしょうか。

出だしはオープンでフリーに、高らかにメロディーを歌い上げてきます。
そこにチック・コリアのエレピだけが静かについていきます。

前半部は二人だけの演奏で、まさに「孤高の」という形容詞がピッタリですが、例のブリッジ直前にメンバー全員がイン、大迫力の雄叫びを上げます。マイルスも恐ろしいほどのロングトーン! 気迫を通り越して殺気すら感じます。
そしてそのままウェイン・ショーターの怒濤のソロ!
デイブ・ホランドのベースランもヒッジョーにかっこいい!
続いてチック・コリアのエレピ・ソロ。
テンポも速く、このソロだけを聴いていると何の曲だか全くわかりません。
フリージャズを思わせる熱いソロです。

まさにこのアルバムでしか聴けない、唯一無二の「Round About Midnight」。
この一曲のためだけでも、このアルバムを買う価値があると思います。

そしてこれ以降のライブでお馴染みとなる「It's About That Time」「Sancturay」と続いてライブは幕となります。

も~もんのすごいテンション! ラストの「Sanctuary」はやはり素晴らしいです。
もうちょっと「怒りのゲージ」を上げて演奏してもらいたかった気もしますが(笑)、「孤独な帝王」たるマイルス・デイヴィスという存在をこれほど端的に表している曲はないと思います。

新曲と旧曲が混ざり合っているだけでなく、変身を続けたマイルスの、「変化の変わり目」の微妙な瞬間を捕らえたライブとして、ここにしかない「過渡期ゆえの魅力」が感じ取れる名盤だと思います。

投稿者 Kota : 2005年02月06日 23:03
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» Miles Davis / Live-Evil / Bitches Brew from Tak's ウエブログ
Kota さんの Under The Red Sky で「1969マイルス」が話... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年02月12日 19:33

» 再発大歓迎、再結成興味なし(結果としてSONY色強し)。 from 20世紀からこんにちわ
マイルス・デイヴィス「1969マイルス」。怒涛のライブ盤。BPMで語れない波のようなリズム感は5人では共有でききれるわけもないのに、それでも疾走。おそらく「初め... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年06月23日 00:17

コメント

紹介ありがとうございます。
熱気のこもったレビューを読んでいるうちに、聞きたくなってきました。
アマゾンには輸入盤は無いようですけれど、探してみます。

投稿者 taknom : 2005年02月07日 00:26

うわっ、早速のコメントありがとうございます。

ところでこのアルバムなんですが、どうも日本のみの発売じゃないか、という気がするんですよ。

とりあえずAmazonの輸入盤は見つかりませんでしたし、Amazon.comにもありませんでした。

タワーレコードも日本盤のみ、HMVには日・輸入ともにありませんでした。

確かハービー・ハンコックにもこういう「日本のみ発売」というのがあり、ファンの間で騒ぎになったことがあるんですが、これもそのケースのような気がします。

ちなみに自分が持っているのも日本盤です。

いや~、でも自分の紹介がきっかけになって商品購入されるって、結構怖いです。

「お前が言ってるほどのシロモンじゃなかったぞ!」と、詐欺まがいにならないといいのですが(^^;

とりあえず今回は記事中に書いたように、アフィリエイト張ってませんので、少なくとも私に金銭的な利益にならないのが救いです(笑)

もしどこかで試聴できる機会がありましたら、購入前にぜひ試聴してみて下さいね(^^ゞ

投稿者 Kota : 2005年02月07日 00:59

あ、なるほど。日本のみの発売なんですか。どおりで、米Amazonでも見つからないわけです。オフィシャル・ブートレッグのようなものなんでしょうね。

アフィリエイト、張ってくだされば利用しますよ〜。自分で買っても得点にならないですし。1969マイルスは、「マイルスを聴け!v6」でも紹介されていますね。v6は厚すぎて全部は読んでいません。でも、ブログで紹介されているとあの本の中で探したりします。

投稿者 taknom : 2005年02月07日 20:56

PatWeekでこのアルバムを出したのは私です。PatWeekから、こちらのblogも毎日覗かせていただいております。毎日、とっても楽しみにしています。

Milesはこのアルバムの辺り(厳密にはもう少し前)から、それまでとは全く異なる質のカリスマ性を持ったと思うのですが、今回のThe Way UpでのPatにも、同質のカリスマ性を感じたのですよ。つまり、バンド全体を完全に掌握しきっているというか…それはアレンジを細かく仕切るとかそういう次元じゃなくて、自らの内側で鳴っている音を、Groupで完璧に表現できるようになってしまったのではないかと思うのです。

投稿者 ガラ玉 : 2005年02月07日 23:27

連続投稿すみません;。
追加で、「1969」は海外盤もかつてはありましたよ(今はもう無いのかな)。
ジャケットが違うので、危うく買いそうになったことが…。

しょーもない追加コメントでスミマセン。blog運営がんばってくださいねー!

投稿者 ガラ玉 : 2005年02月07日 23:30

>taknomさん

下のガラ玉さんのコメントにもありますが、日本盤のみなのかどうかは、ちと微妙ですね。

それこそ中山康樹も参照しているマイルス・データベースの「Miles Ahead」で見てみると、どうやらSony以外にJazz Doorなるレーベルが出してますね。
http://www.plosin.com/milesAhead/Sessions.aspx?s=690725

JazzDoorってブートのレーベルじゃなかったでしたっけ?

勝手な憶測ですが、音源自体はコロンビアレコードが録音してラジオで放送したようなので、海外ではそれをJazzDoorがブートとして発売し、ソニー・ジャパンは国内版として正式にリリースした、ってところじゃないかなぁ、という気がします。

>アフィリエイト、張ってくだされば利用しますよ〜。自分で買っても得点にならないですし。

そうですよね。お互いAmazonでのお買い物はお互いのサイトからしましょうか(笑)
まあ残念ながら私はいましばらくは財政上あまり本もCDも気楽には買えないのですが(^^;
水曜には「The Way Up」日本盤が出ちゃいますし(笑)

>ガラ玉さん
わざわざお越し下さり、またコメント頂きましてどうもありがとうございます!

>毎日、とっても楽しみにしています。

いや~、社交辞令でも本当にウレシイです(^^ゞ

>Milesはこのアルバムの辺り(厳密にはもう少し前)から、それまでとは全く異なる質のカリスマ性を持ったと思うのですが、

そうですね。
taknomさんも触れていた中山康樹氏の「Milesを聴け!」でも、67年の「ソーサラー」の頃からマイルスがカリスマ性を獲得、発揮してきた、と書いてますが、確かにその前作の「Miles Smiles」と「ソーサラー」との間にある種の「隔絶」があるのを感じますし、それを「カリスマ性」と呼んでもいいように私も思います。

>今回のThe Way UpでのPatにも、同質のカリスマ性を感じたのですよ。

なるほど、それはわかる気もします。

ただ、私はやはりマイルスとパットとの資質の違いというか、音楽の指向性の違い、というのも同時に感じてしまうんです。

>つまり、バンド全体を完全に掌握しきっているというか

そうですね。それは全く同感です。
ただ、掌握の仕方、方法論が違うんじゃないか、というのが私の感想です。

マイルスはやっぱり徹頭徹尾「お山の大将」で(その「お山」がとてつもなくデカイんですが)、ジャイアニズム入った人(オレのものはオレのもの、お前のものもオレのもの)だと思うんです。(笑)

バンドも文字通りのワンマンで、演奏そのものもメンバーに対して「いいからテメェらガタガタ言わずについてこい!」だと思うんです。

この時期以降のマイルスバンドから受ける私の印象は、バンド全員が音楽の見取り図は持っている。しかし詳細な設計図はマイルスの頭の中にしかなくて、実際のライブの瞬間、瞬間においてマイルスが進むべき方向を指すことで、バンド全体がそちらに向かっていく、という感じです。

ですからマイルスバンドのメンバーには「先読み」と「瞬発力」が必要だと思うんです。
マイルスバンドのメンバーはご承知の通り常に入れ替わりを繰り返しましたが、メンバーによって演奏の質がずいぶん変わりますよね。

これは単純にそのミュージシャンの力量だけの問題じゃなくて、与えられたマイルスの見取り図からマイルスの意図を組んで先読みする能力と、方向転換にも即座に対応できる瞬発力の有無が大きいんじゃないか、という気がします。

かたやパットの方は、そもそも作曲のレベルでライルとの共作ですし、特に今作については、ライブでどう演奏するか、どの局面でどのメンバーが何をするか、を綿密に練り上げている印象が非常に強いです。

メンバーとその楽器の音色をまず前提にして組み上げている気がします。
たとえば今回はコン・ヴーが前作以上にフィーチャーされていますが、これはパットが現在のPMGの力量をきちんと図った上での作曲だと思うんです。たぶんヴー以外のトランペッターだったら曲は変わっていたと思いますし、さらにトランペッターでなく従来のヴォイス担当とか、何でもいいんですが他の楽器をメインとするメンバーであったなら、きっと曲全体が大きく書き直されただろうと思うんです。

マイルスだったら「なに、ヴーが病気でレコーディングに来れねぇ? じゃとっとと別のペッター用意しろよ!」と言ってそのまま続けたと思うんです(笑)

パットはやはりあくまでもバンド全体を見渡して、そのバンドが可能なことを(もちろんそのレベルが凄まじく高いんですが)前提としてライルと一緒に詳細な設計図を作り上げた。

さらにその設計図をメンバー全員に隅々にまでたたき込んでいると思うんです。初演のNYライブが2週間後に迫った今はまさに(笑)

「パットの音楽、特にライブは計算されすぎてる感じでつまんねー」という声をよく聞きます。特に昔ながらのいわゆるジャズ・ファンの方に多いようですが、これはやはり一理あると思います。ライブ全体がコンピューター制御されてるジャズ・ミュージシャンってやっぱそうはいないですよね。

で、特に「The Way Up」はそういう計算の極地だと思うんです。
先日のエントリーで私は「構築美」という言葉を使ったんですが、まさに計算し尽くされた構造体の美というか、計算そのものの美しさと言ってもいいと思います。

ライヒのミニマル的要素の指摘が多くなされていますが、あれもやはり計算の美ですよね。
私の知り合いの作曲家がミニマル曲を作曲した時は、楽器は一切使わず電卓だけを使った、と聞いたことがあります(笑)

今作については特にそういう印象を持ち、マイルスは基本的にこういう「計算的作曲」や「計算に基づいたライブパフォーマンス」とは無縁の人だった、という印象があるので、その点から敢えてこういうエントリーを書いてみました。もちろん単なる私見ですけどね。

もしかしてこれすごい長文になってますよね(^^;
油断するとつい長くなるもんで、すいませんです(^^;

言うまでもないですが上記はあくまで私個人の感想ですので、違う意見、感想をお持ちの方もいっぱいいらっしゃると思います。

異論・反論は、単なるアオリや悪意に満ちていない限り大歓迎ですので(笑)、よろしかったらぜひまたコメント書き込んで下さい。

>追加で、「1969」は海外盤もかつてはありましたよ(今はもう無いのかな)。

もしかしたらそれがJazzDoorレーベルのブートだったんじゃないか、という気がします。
そして一応日本限定とはいえ公式リリースが出たから消えたのかな、というのが私の推測なのですが。

>blog運営がんばってくださいねー!

どうもありがとうございます!
懲りずにまた書き込んで頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

投稿者 Kota : 2005年02月08日 01:36

一回目に何が来るか楽しみでしたが「1969」でしたか!

私は保守的なのか、今のことろ64年のNYフィルハーモニック・ホールのコンプリート2枚組で完結してしまっています・・・数年経てばまた好みが変わると思いますが・・・。

JAZZDOORはHMVで数枚買ったのでオフィシャルだと思ってました。

投稿者 longrow1967jp : 2005年02月08日 03:45

longrow1967jpさんいつもどうもです。

>一回目に何が来るか楽しみでしたが「1969」でしたか!

いやー、さすがに「Kind of Blue」は私の手には負えないし、「Round Midnight」や「Milestones」「Walkin」辺りの定番は素直すぎるし、「Bitches Brew」や「TUTU」「On The Corner」も「逆定番」ですので、いっそ「ジャック・ジョンソン」か「ネフェルティティ」、あるいは遺作の「Doo Bop!」かモントルー・ボックス! な〜んてことも考えてたんですが、結局自分にとってはとても素直な選択としての「1969」となりました。

>JAZZDOORはHMVで数枚買ったのでオフィシャルだと思ってました。

ちょっとググッてみたら、やはり有名なブート・レーベルでした。
HMVって結構プレスのブート置いてるんですよ。
メセニーも2、3種類よく見かけます。

投稿者 Kota : 2005年02月08日 11:49

Kotaさん、コメントありがとうございます。

JAZZDOORのPMG、「レター~」の発表後のツアーでアメリカのバッファロー?かどこかのライヴを持っていいます。当然、他にもあるんですね。

大阪に出る機会があるたびにHMVに寄ってチェックするのですが、縁がないようです。

Jスコフィールド、Jレッドマンが1枚づつあるだけですが(どちらも90年代半ば頃)、ぶっ飛びなので時々聴いています。

投稿者 longrow1967jp : 2005年02月08日 12:50

あ、その「レタ・フロ」ツアーのブートは有名ですね。
「In Concert」でしたっけ?

それ以外に、Jazzdoorレーベルかどうかはわかりませんが、「Unity Village」だったかな、そういうタイトルで高層ビルが写ってるジャケットのヤツは結構いろんなCD屋で普通に売られています。

>Jスコフィールド、Jレッドマンが1枚づつあるだけですが(どち>らも90年代半ば頃)、ぶっ飛びなので時々聴いています。

パットは競演モノもすごいですよね。

競演モノで一番有名なのはハンコック、ディジョネット、ホランドとのカルテットでやったライブでしょうか。あれもよく見かけましたが、今はもうないかな。

まあこれは公式版のDVDがあるからブート買う必要はありませんが。
この「カンタループ・アイランド」のパットとハンコックのキレ方は尋常じゃないですね(笑)

もしまだお持ちでなかったらおススメです。

投稿者 Kota : 2005年02月08日 14:44

マイルスはそんなに聞き込んでいないのですが、コメントを読ませていただいて、よくわかりました。日本の会社が、ブートを発売しているんですね。ひょっとして、音はそのまま?

「マイルスを聴け!」の中山さんが本の中で憤っている理由がだんだんわかってきました。

オフィシャルブートと言っても、キング・クリムゾンの場合はリマスタリングがかなり施してあり、音質や内容が大幅に改善されています。一方、ELPのようにブートをそのままパッケージしているだけの場合もあり、音質的にはがっかりさせられます。ミュージシャンやレコード会社の意向で、いろいろありそうですね。

まずは、スタジオ版の「Bitches Brew」を iTunes に入れて、もう一回聞き込んでみるところから始めようと思います(^^)。

投稿者 taknom : 2005年02月08日 21:27

kotaさん、コメントありがとうございました!すっかり長くなってしまったこのコメント欄ですが(笑)、私、PatだMilesだっていうと、もう止まらないので、性懲りも無くまた書いてしまいます;。
kotaさんの書かれていることを読んで「なるほどなー」と思いました。確かにPatとMilesの資質には異なるところが多いですね。

ただ、私としてはPatの音楽の「構成美」「様式美」「計算された」といった面は、Milesも持っているのではないかと。というより、Milesのそういう面をPatは受け継いでいると感じています。
Milesって、音楽的にも、ライブの見せ方にしても、ものすごく緻密に計算し尽しているような気がするんですよね。
もちろん、音楽の構成の仕方は違いますけどね。創りこむ、探し当てる感覚が似ているんではないかと。

長々、失礼しました。でも、楽しいなー、こういう話!

投稿者 ガラ玉 : 2005年02月08日 22:13

taknomさんいつもどうもです!

>日本の会社が、ブートを発売しているんですね。

詳しいことはわからないんですけどね。
ただブートの制作は日本ではない気がします。

一般的には海外で作られたブートが、通常は一般のブート屋(笑)に流れていくと思うんですが、なぜかHMVや新星堂といった大手の流通経路に乗ることがあるようなんですよね。

そういうのはどうもパッケージがちゃんとしてるのが多いから、単純にショップの買い付け担当もよく知らないまま買ってるのでは? というケースもありそうな気がします。

>ひょっとして、音はそのまま?

これはケース・バイ・ケースのようですね。
今回の「1969」については、Miles Aheadのデータベースを見る限り、一種類しか音源が書いてないので同一のようですが。

>オフィシャルブートと言っても、キング・クリムゾンの場合はリマスタリングがかなり施してあり、音質や内容が大幅に改善されています

やっぱすごいッスね、クリムゾンは。
私はプログレ系はあまり明るくないのですが、クリムゾンとかもブートはまったら大変なことになりそうですよね(笑)

>ミュージシャンやレコード会社の意向で、いろいろありそうですね。

ですねぇ~。

マイルスの場合、版権やら何やらで世に出てない音源が相当あるようですしね。

ブートを出させたくなければ、とっととオフィシャル出せばいいのに、ってホントに思います。

>ガラ玉さん

またお越し下さってどうもありがとうございます!

>すっかり長くなってしまったこのコメント欄ですが(笑)

自業自得なんですけどね(笑)
でもここまでくるともはや掲示板ですよね、これ。
ブログのコメント欄ってフツーは絶対こんなじゃないはずです(笑)

>ただ、私としてはPatの音楽の「構成美」「様式美」「計算された」といった面は、Milesも持っているのではないかと。というより、Milesのそういう面をPatは受け継いでいると感じています。

なるほど~。
私はそういう目でマイルスを見たことがなかったし、逆にパットをそういう風にとらえたこともなかったです。
なんか刺激になりました、この言葉。

>創りこむ、探し当てる感覚が似ているんではないかと。

これまたなるほど~って感じです。
ちょっとそういう観点から両者を聴き直してみたいと思ってきました。

とても参考になりました。どうもありがとうございます!

>でも、楽しいなー、こういう話!

いやー、私もです。
またいつでも好きなだけ書き込んでやって下さい。
これからもよろしくです!

投稿者 Kota : 2005年02月08日 23:04

「In Concert」でした。

>「Unity Village」だったかな、そういうタイトルで高層ビルが写ってるジャケットのヤツ
持ってました、ということはPMGは2枚ですね。

それから聞いた事ない会社から出ているマーク・ホイットフィールドのライヴも持ってました。これは安価な装丁なので海賊版?疑わしいです。

>Jスコフィールド、Jレッドマンが1枚づつあるだけですが(どち>らも90年代半ば頃)、ぶっ飛びなので時々聴いています。
>パットは競演モノもすごいですよね。
えと・・・この2枚は単独のカルテットとクインテットです。

>競演モノで一番有名なのはハンコック、ディジョネット、ホランドとのカルテットでやったライブでしょうか。あれもよく見かけましたが、今はもうないかな。
>まあこれは公式版のDVDがあるからブート買う必要はありませんが。

「パラレル・リアリティ」でしたっけ?2枚組みの?オフィシャルを持っています。

>「カンタループ・アイランド」のパットとハンコックのキレ方は尋常じゃないですね(笑)
テーマが始まってきたきたあ~っと思いました。ソロなんかブチキレでしたよね。他のメンバーもけっこう強者でガンガン演奏してましたけど!

投稿者 longrow1967jp : 2005年02月10日 03:30

>えと・・・この2枚は単独のカルテットとクインテットです。

あ、失礼いたしました(^^;

>「パラレル・リアリティ」でしたっけ?2枚組みの?オフィシャルを持っています。

これまたややっこしい話なんです(^^;

「パラレル・リアリティーズ」という公式盤があるんですが、これはパット、ハービー、ディジョネットの3人とベースが打ち込みのスタジオ録音なんです。

Parallel Realities
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000001XM/undertheredsk-22/ref=nosim/249-9052744-3189134

そしてこの3人にデイブ・ホランドを加えたクァルテットが「パラレル・リアリティーズ・バンド」と称してライブを行いました。

そのライブが公式盤として出てはいるんですが、実は公式盤は映像作品のみ、つまりVHSかDVDだけで、CDはこの映像から音だけ取ったブートなんです(^^;

DVD:イン・コンサート
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005ELMT/undertheredsk-22/ref=nosim/

本当にややっこしいんですよね。

>ソロなんかブチキレでしたよね。

本気でキレてますもんね、アレ。
メセニーはトリオ・フォーマットの時によく「カンタループ〜」をやりますが、これに匹敵する迫力の演奏はないです。

投稿者 Kota : 2005年02月10日 12:42

そうだったんですか、ややこしいですね。知らずに海賊版を買っていたとは!

まともな装丁だったのでオフィシャルだとばかり思ってました。

デジタル技術が進んでるからDVDからCDへ焼き直しでも高音質なんですね。

お手数おかけしてすみません、有難うございました。

投稿者 longrow1967jp : 2005年02月10日 13:47

>まともな装丁だったのでオフィシャルだとばかり思ってました。

そういうことってありますよね。

>お手数おかけしてすみません。

いえいえ、とんでもないです! (^^)

投稿者 Kota : 2005年02月10日 14:32

ごめんなさい!自分の日記の1969マイルスの部分で、リンク貼らせてもらったんですが、投稿する時反応が鈍くて数回クリックしたらスパムな感じになっちゃいました!すいません、消してください。

投稿者 hatfull : 2005年06月23日 00:26

hatfullさんこんばんは!

> 投稿する時反応が鈍くて数回クリックしたらスパムな感じになっちゃいました!

よくありますよね、これは(^^;

大丈夫です、一つだけ残して削除しましたので、ご安心下さい。

よろしかったらまたお越し下さいね。では!(^^)/~~~

投稿者 Kota : 2005年06月23日 22:55

>Kota様、初めまして、六と申します。!(^_^)!

 昨日(2006/07/25)、御紹介のアルバム 1969 Miles / Miles Davis が、Music Bird the Jazz(保存URL)の番組「ジャズ・ベスト・ライブラリ」の、マイルス・デイヴィス特集・第3週(3週間で48時間の特集)で放送されました。!

 一応、私自身も、これを無事にエア・チェックできた様で、その後、曲目毎の演奏時間情報もないまま、これを1曲毎に分割編集しようと思い、途中まで挑戦してみました。しかし、御紹介の通り、切れ目のないメドレーの様な演奏で、通常のライヴ演奏では常識的な、演奏終了後の、観客の拍手さえなく、現在、分割編集をあきらめて、再度、どこかに演奏時間の情報はないかと、探している所です。?

 一応、こちらにも演奏時間の情報はありませんが、とりあえず、お陰様で、曲名の英名(綴り)は判る様です。いや、有り難う御座います。さて、このエア・チェック音源、1曲毎の分割編集をあきらめて、全部で1曲のままにしておくか、それとも、適当に分割してみるか、大いに悩む所です。?(^_^)?

 尚、以前に、メール・アドレスを公開したところ、毎日の様にウィルス添付メールが届いた経験がある為に、それ以後、公開しておりません。今回も、同様に記述しない事に致します。どうぞ、悪しからず。現在まで、投稿は掲示板が主体で、ブログは、ほとんど、初めての様なものです。メール・アドレス未記入で、無事に投稿できれば幸いです。!(^_^)!

投稿者 : 2006年07月26日 01:12

 <追伸> 1969 Miles の曲名の件。!

 7曲目の記述 "7. Sancturaty / The Theme" は、間違っている様な気がします。?(^_^)?

 自己の所蔵CDアルバム Bitches Brew / Miles Davis の、ディスク2の4曲目に、Sanctuary という曲があり、この曲名が正しい様な気がします。如何でしょう。?

投稿者 : 2006年07月26日 01:28